CREDIT

Director : 近藤ナオ(アソボット), 神田沙織(wip), 大黒健嗣(UFO PORT COLLECTIVE/BnA)=おはよう、宇宙市民
Planning: co-lab / シアターワークショップ / 東急 =おはよう、宇宙市民
Planning & Produce: Camp =SHIBUYA DESIGNERS MARKET / GROUND LEVEL =シブヤ パブリック サーカス / co-lab =トークセッション

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これが渋谷キャスト。
クリエイティブを攻めて詰め込んだ、はじめてのアニバーサリー。

2017年4月28日に開業した渋谷キャスト。
広場、オフィス、シェアオフィス、住宅、コレクティブハウス、多目的スペースなどさまざまな機能を兼ね備えた施設は、あらゆる専門性を持ったメンバーが集まり、それぞれの場所を運営しています。 シェアオフィス主催のトークイベントやコレクティブハウス主催のワークショップなど、渋谷キャストを舞台にクリエイティビティ溢れる企画を開業から止まることなく展開し続けてきました。

そして迎える1周年。ひとつの節目として、施設一体となって取り組む企画・渋谷キャスト1周年祭を開催することとなりました。
さまざまなクリエイターが集まり、創造性を誘発し合うという施設のコンセプトを体現する機会となるように、そしてそのクリエイティビティを街ゆく人が一挙に触れられる場となるように、運営メンバー内にて何ヶ月にも渡り議論を展開。
結果1周年祭は、宇宙をテーマにした作品や体験が集まる「おはよう、宇宙市民」とこれからの渋谷をつくるクリエイティブフェス「SHIBUYA CASTING!」の2本立てで開催されることになりました。

おはよう、
宇宙市民

もっと施設を広く知ってほしいメインターゲットは宇宙人に。

1周年祭企画第一弾となった「おはよう、宇宙市民」。運営メンバー約20名でワークショップを行い、それぞれ日頃から深く関わっているからこそ持っている、キャストへの想いや考えを共有しながらテーマを決定しました。

日頃からクリエイター、住人、ワーカー、地域の人など、さまざまな人が行き交う光景が生まれていた渋谷キャストですが、まだ知名度まばらな1年目。より多くの人に渋谷キャストを知ってもらうためには、誰に対してどのようなことをすればよいか議論を深める中、敢えて視野を広く持ち、思い切ってメインターゲットを「宇宙人」にするというアイデアが生まれました。

地球を飛び越え、宇宙人も立ち寄りたくなるような場所を目指すことで、渋谷キャストらしいクリエイティビティに溢れたことができるのではないか。

そういった発想のもと、1周年祭企画第一弾は、渋谷キャストに関わる地球人たちがクリエイティビティを発揮し、施設に宇宙人を迎え入れることに挑戦するというコンセプトとなりました。

こうしたコンセプトから、広場、シェアオフィス、住宅、多目的スペースなどそれぞれの運営メンバーがコンテンツを企画。渋谷キャストの各所は宇宙一色に染まり、未知との遭遇さながらの光景を生み出しました。

CONTENTS

1. UFO PORT

Produce: 大黒健嗣

広場には、宇宙人と交流するための装置として巨大なUFO PORT(=宇宙港)を設置。アートプロジェクト・プロデューサーの大黒健嗣氏監修のもと制作された麻柄のドーム型の装置は、誰でも中に入り、宇宙人との交信を試みることができる仕掛けが施されました。この装置は普段開かれた広場に異彩を放つことで、訪れる人へ好奇心や創造力を促すきっかけになり、渋谷キャストへ引き込むアイコンとなりました。

2. 宇宙劇場

Produce/Construct: シアターワークショップ

多目的スペースでは宇宙人が楽しみ、くつろげる空間を想定した「宇宙劇場」が展開。
暗闇に浮かぶミステリーサークルに宇宙人向けのパフォーマンスのほか、宇宙食(保存食)の食べ比べや宇宙服の体験等、地球人も宇宙人になった気持ちで楽しむことができるコンテンツとなりました。

3. UFO Calling Tower

Produce: co-lab / Construct: 山元史朗

渋谷キャスト内シェアオフィス・co-labには、円形テーブル中央に日中発光する11連層の円環タワーを展示。地球のクリエイティブの現場から、宇宙人との通信・交流を試みるスポットに。



その他にも、コレクティブハウスのCiftでは毎日宇宙にまつわるトークとワークショップを実施し、渋谷キャスト内に活動・交流施設を構える孫正義育英財団からは、小学〜高校生の財団性による映像作品やロボットを展示。 ショップでは宇宙人向けのファッションアイテムやメニューが販売され、それぞれの個性を活かしたコンテンツが展開されました。

SHIBUYA
CASTING!

住む、働く、遊ぶ人。みんなが主役になれるフェス。

思い切った発想により渋谷キャストの実験的精神を強めた第一弾の企画。それに対して第二弾では、開業から一年を振り返りながらこれからの渋谷をつくっていくクリエイティブフェスとして、誰もがさまざまなクリエイティビティをオープンパブリックで体験できる場をつくりました。
「SHIBUYA CASTING!」と題し、これまで開催されてきた定番コンテンツから新たな試みまで集結させて、さまざまな光景が融合し、賑わいにあふれた期間となりました。

CONTENTS

1. シブヤ パブリック サーカス

Produce: 株式会社グランドレベル

みんなでつくる、ちいさくてあたらしいサーカス。街中で自分が楽しむモノや体験を無料でふるまうことで、自分ごとの楽しみを周囲に還元する人『マイパブリッカー』たちが集まり、演者も観客も関係なく一緒に楽しむ「シブヤ パブリック サーカス」を開催。ふるまわれたのは、数学、マジック、DIY、DJ、綱渡りなど多岐にわたり、どれも気軽に参加・体験することができました。時には、演者と参加者が入れ替わることも。
『マイパブリッカー』たちの多様なふるまいは、いつの間にか参加していた人々とともに楽しさを増幅させ、ひらかれた賑わいの場をつくり出していました。

2. SHIBUYA DESIGNERS MARKET

Produce: Camp Inc.

渋谷キャストの定番イベントとして、開業時から定期的に開催しているマーケット。さまざまな場所でマーケットイベントを仕掛けてきたCamp株式会社のキュレーションのもと、イラストレーター、クラフトアーティスト、デザイナー、編集者など若き才能たちが集結。シルクスクリーンやヨーヨーパフォーマンス、ライブも行われ、さまざまなクリエイティブ体験に触れることができる空間が広がりました。

3. トークディスカッション

『渋谷の未来像をコンピューテーショナルデザインで考える』

Produce: co-lab

「渋谷の未来像をコンピューテーショナルデザインで考える」をテーマに、noiz・豊田啓介氏、ライゾマティクス・齋藤精一氏、日経xTECH・山本恵久氏、東急株式会社・山口堪太郎氏といった第一線で活躍するスピーカー4名を迎え、コンピューテーショナルデザインの視点からこれからの渋谷について議論を展開しました。
noizとライゾマティクスは、渋谷キャストの建築デザインの一部を監修しており、一年を通して具現化されてきた渋谷キャストの風景や、近年の渋谷再開発との関係性について振り返りながら、また次の一年に向けて渋谷の未来像を語りました。



渋谷キャストに関わる多くのクリエイターが集結し、それぞれのクリエイティビティが大いに発揮された1周年祭。
日々運営する人、共同生活する人、オフィスで働く人、広場でイベントをする人、建築デザインをした人など、渋谷キャストとの関わり方、関わる密度に違いはあれど、ともに同じ目標に眼差しを向けることで、それぞれの個性はひとつのイベントの中で調和し、多様性として楽しむことができる形となりました。

開業からそれまでを振り返りながら、未来に向けて挑戦的に取り組む。一年目にして、今後の周年祭のスタイルが確立されたような意義深い1周年祭となりました。

CREDIT

Director

近藤ナオ(アソボット), 神田沙織(wip), 大黒健嗣(UFO PORT COLLECTIVE/BnA)=おはよう、宇宙市民

Planning

co-lab / シアターワークショップ / 東急 =おはよう、宇宙市民

Planning & Produce

Camp =SHIBUYA DESIGNERS MARKET / GROUND LEVEL =シブヤ パブリック サーカス / co-lab =トークセッション