ジャーナル
<EVENT REPORT>
SHIBUYA CAST.周年祭 『おはよう、宇宙市民 / SHIBUYA CASTING!』
2017年4月28日に誕生した渋谷キャスト。オープン一周年を記念して、4月24日〜30日の間で、周年祭が開催されました。
7日間に渡る期間中は、宇宙をテーマにした作品や体験が集まる『おはよう、宇宙市民』と、これからの渋谷をつくるクリエイティブフェス『SHIBUYA CASTING!』と2つのイベントを実施。個性豊かなクリエイティビティに溢れたお祭りの様子をレポートします。
まず、第一弾イベント『おはよう、宇宙市民』は、渋谷キャストに宇宙人を迎え入れることをテーマに、さまざまな作品やアイテムが展開。 広場には巨大なUFO PORTが登場し、建物のファサードも宇宙仕様に。突如現れた不思議な光景に、道行く人も足を止めて写真を撮ったりと、興味津々の様子でした。
多目的スペースやシェアオフィス、ショップなどの館内でも、宇宙に因んだ作品やメニュー、ファッションアイテムが展開。
宇宙食(保存食)の食べ比べや宇宙服の体験もあり、渋谷にいることを忘れてしまうかのような宇宙空間が広がっていました。
第一弾イベントの最終日には、なんとロボット宇宙人や河童が登場。 初めは道行く人も驚いた様子でしたが、次第に写真を撮ったり身体を触ったりと距離を縮め、未知との遭遇を楽しんでいました。
広場のUFO PORTも、宇宙との交信を試みる方が続出し、列ができるほどに。 イベント終了間近には空に向けた光が一層長く伸びて見え、まるで宇宙とつながっているようでした。
周年祭も折り返しになると、イベント第二弾の『SHIBUYA CASTING!』がスタート。 さまざまなジャンルで活躍するクリエイターが集まり、マーケットやパフォーマンス、トークなどが繰り広げられる、まさにフェスのようなイベントです。
プログラムの一つである「シブヤパブリックサーカス」では、自分が楽しいことを無料でふるまう"マイパブリッカー"たちがDJ体験やDIY屋台づくり、マジックなどをふるまいました。 普段なかなか触る機会のないターンテーブルやドライバーに大人もお子さんも夢中になっていました。
デザイナーズマーケットではビタミンカラーのアクセサリーや、水彩を素材とした似顔絵など、新緑の季節に似合う爽やかな出店者が大集合。 シルクスクリーンやヨーヨーパフォーマンスも行われ、さまざまなクリエイティブ体験に触れることができる空間が広がっていました。
最終日には、「渋谷の未来像をコンピューテーショナルデザインで考える」をテーマにしたトークディスカッションが開催。
noiz・豊田啓介氏、ライゾマティクス・齋藤精一氏、日経xTECH・山本恵久氏、東京急行電鉄 都市創造本部 開発事業部・山口堪太郎氏といった第一線で活躍するスピーカー4名を迎え、コンピューテーショナルデザインの視点からこれからの渋谷について議論が展開。
渋谷キャスト2年目を迎えたタイミングに、未来について深く考える時間となりました。
渋谷キャストに関わるクリエイターが集まり、それぞれのクリエイティビティが発揮された今回の周年祭。一年前のオープン時には想像のつかなかったような多様な試みに溢れ、今後の可能性も広がったイベントとなりました。