ジャーナル
<EVENT REPORT>
お家で、渋谷キャストで。
それぞれの場所からたのしむ、ほっこりな冬のひととき『WINTER CAST. 2020』
クリスマスに忘年会、年末年始の準備。例年であればさまざまなイベントであわただしく日々が過ぎていく12月ですが、昨年はいつもとは少し違う過ごし方を選んだ方も多かったかもしれません。
そんな中開催された、渋谷キャスト恒例の冬のイベント『WINTER CAST.』。誰かと集まってにぎやかに過ごすのは難しい、そんな状況でもキャストを訪れる一人ひとりが心あたたまる時間を体験できるよう、工夫を凝らした企画が展開されました。今回はその模様をお届けします。
わたしからあなたへ、たのしいホリデータイムのおすそ分け。
渋谷のクリスマスソング集『Shibuya Christmas Carols』
渋谷が舞台のクリスマスソング集『Shibuya Christmas Carols』が12月より配信されました。
手がけたのは、渋谷キャスト13階にあるクリエイターコミュニティ「Cift」で暮らす横沢ローラさん。音楽をシェアギフトとして届け、多くの人にたのしいホリデータイムを過ごしてもらいたいという思いから、ローラさん直々に渋谷に縁のある人へインタビューを行い作詞し、コーラスには渋谷教育学園の合唱部をむかえ、「渋谷」にとことんこだわったクリスマスソングに仕上げていきました。
『WINTER CAST.』期間中には、カフェ「Åre」を中心に、オリジナルのクリスマスカードも無料配布されました。音楽とともに大切な人にメッセージを添えてカードを送ったり、カードをお家に飾って、それぞれの曲の世界観を感じながらローラさんの歌声に癒されたり。街中はもちろん、こうしてお家の中でもほっこりな体験ができるのは、音楽という形態ならではなのかもしれません。
ほどよい活気にさそわれて掘り出し物さがし。『Local Garage sale』
12月12日、キャットストリートで働くショップ店員によるガレージセールが開催されました。やや肌寒いお天気でしたが、センスが光る出店者さんたちの気持ちの良いコミュニケーションと、色あざやかなファッショングッズの数々で会場はにぎやかに。
道路を挟んだ向こう側には、MIYASHITA PARKやそこに併設するハイブランドの路面店が立ち並ぶ中、広場の活気にさそわれて思い思いに掘り出し物をさがす人たち。そのコントラストや、1つのエリアで様々な場が共存する光景が印象的でした。
広場ではガレージセールとともに「530week」主催の「530 huddle ゴミゼロ相談所」も開催。ゼロウェイストに関する生活の困りごとや悩みごとが気軽に相談できるようにと、ブースにはこたつが設置され、終始のんびりとした和やかな空気が流れていました。
広場から渋谷キャスト館内のスペースへ移動すると、「Boomerang bags project」のオンラインワークショップの配信真っ最中。
ブーメランバッグは、地域のお店でエコバッグを無料で借りて、次回訪れた際に返却することができるというオーストラリアで生まれた取り組みのこと。みなさん真剣に、黙々とバッグに向き合い手を動かしていました。
マーケット、似顔絵、ガチャガチャ。
バラエティ豊かなクリエイティブにふれる『渋谷デザイナーズマーケット』
2020年の終わりも迫る12月26日から27日の2日間、広場ではお馴染みの「渋谷デザイナーズマーケット」を開催。 通常より出店者数を絞っての開催となったものの、クリエイターによるグッズ販売のブースには、ユーモラスでかわいらしいグッズがずらりと並びました。
どれもこれも欲しくなってしまうものばかり。前のめりでグッズを手にとって、どれを買おうか迷っている方の姿がほほえましく感じられました。
広場の一角には、その場で似顔絵を描いてもらえるブースもありました。ちょうど完成したばかりの似顔絵を見せてもらえることに。細めの線かつモノトーンでシンプルに描かれた横顔は、雰囲気があって素敵です。
今回のデザイナーズマーケットはクリエイターの出店だけではありません。広場の一角には、クリエイターのグッズがゲットできる『クリエイターズガチャ』が登場しました。
見慣れたガチャガチャとは少し違う、360度ぐるりとどこからでもガチャができる巨大なマシンや、QRコード決済でガチャを回せる仕組みにみなさん興味津々。非接触型決済や、ガチャガチャという媒体を用いて、密を避けながらもクリエイティビティにふれてもらおうという工夫が感じられます。
例年より規模を縮小して実施された今年の『WINTER CAST.』。それでも各イベントの開催時にはほどよい活気とグルーヴ感が生まれていました。
街に出て、ばったり面白いものや人に出会い、ふれること。オンライン上にさまざまなコンテンツが生まれ続け、家でも十分たのしい時間を過ごすことができる現在ですが、そのよろこびやたのしさは、やはりリアルな場所だからこそつくり出せるものなのかもしれません。