SHIBUYA CAST./渋谷キャスト

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JOURNAL

ジャーナル

EVENT
2026/07/22

ここではみんな、ご近所になれる。小さな輪が大きく広がる渋谷キャストの9周年祭

ここではみんな、ご近所になれる。小さな輪が大きく広がる渋谷キャストの9周年祭

今年で9周年を迎えた渋谷キャスト。オフィスで働く人、ここで暮らす人、カフェに立ち寄る人、イベントに参加する人。この場所には、日々さまざまな人たちが行き交っています。


今回のジャーナルでは、4月24日・25日の2日間にわたって開催された9周年祭「キャストとご近所。みんな、キャストモ。」の様子をレポートします。


入居者たちの手でつくり上げた昨年からさらに一歩踏み出し、「ご近所」をテーマに掲げた今回の周年祭。この場所で交差する人たちの間にはどのようなつながりや変化が生まれたのでしょうか。例年にもまして大賑いとなった、お祭りの様子をたっぷりとお届けします!


<開催概要>
2026年4月24日(金)・25日(土)
「渋谷キャスト9周年祭」

主催:渋谷キャスト(東急)
コンテンツ企画・運営:WAT、春蒔プロジェクト、ENERGYMEET+4CYCLE、シアターワークショップ、エスケイワード、
デジタルハリウッド STUDIO 渋谷、Cift、Accessibility Japan
クリエイティブディレクション:春蒔プロジェクト
クリエイティブ制作
キービジュアル・デザイン:hooop
コピー・ステートメント:YABCOPY 藪内一真
企画運営・支援:シアターワークショップ
PR:Camp Inc.

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“中の人”から“ご近所さん”へ。”原点回帰”した8周年からのバトンパス。

 

毎年4月28日の開業日に合わせて開催されている、渋谷キャスト周年祭。昨年の8周年では拡張を目指してきたそれまでとは一転、「渋谷キャストの内部」にフォーカスし、すべてのコンテンツをキャストに深く関わるメンバーで企画・運営しました。それは、渋谷キャストがこれまで育んできたコミュニティの力を確かめる試みでもありました。


「8周年であらためて、『渋谷キャストって何だろう?』という原点に立ち返ったんです。そこで見えてきたのは、この場所の中にいる人たちのおもしろさや関係性の豊かさでした。一方、大きな節目となる2027年の10周年では、その輪を渋谷キャストの外側、周辺エリアにも広げていきたい。今回はちょうどその間となる9周年だからこそ、人と人のコミュニケーションをもっと深めていきたい、という想いがありました」

 

画像イベントの企画・運営を手がけた、東急株式会社 不動産運用事業部 渋谷・沿線価値創造グループの太田佳織さん


8周年で見つめ直した「中の人たちの力」を、今度は「ご近所さん」とかけ合わされば、きっと新しい何かが生まれるはず、と。まさにキャストが掲げるコンセプト「Share The Creative Life」そのものです。「キャストモ」というキーワードも、そんな思いを汲み取って生まれた言葉でした。キャストに住んでいる、働いている、遊びに来ている、すべての“ご近所さん”を「キャストモ」と呼びあってみる、その小さな積み重ねが入居者同士や共創企業、その先にいるパートナーや近隣の方々といった、この場所で生まれるつながりを深め、広げていく。


企画づくりは、運営チームがコミュニティ一つひとつに「『キャストモ』として何かいっしょにやりませんか?」と声をかけるところからはじまったといいます。すると入居者たちは自ら輪を広げ、それぞれのパートナーと思い思いのコンテンツを組み上げていきました。


あるカフェではスタッフ同士が日頃から交流のあるご近所のワインバーとの共同出店や、昨年行われたオリジナルビールづくりプロデュース会社の出店。ほかにも入居企業同士や近隣施設がコラボレーションするワークショップや、別の場所でつながった演出家を招いての朗読劇など、広がる輪のかたちはさまざま。


「昨年の経験があるからか、みなさんが自律的につながりを見つけてくださって」と笑顔で語ってくれたのは、太田さんとともに今回のイベントを手がけた東急株式会社の吉田七海統さん。「いっしょにプロジェクトを行うと信頼感が生まれるもの。そういう場を仕掛けられてよかったです」と今回の企画の手応えを語ってくれました。

 

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左から、東急株式会社の太田佳織さんと吉田七海統さん

 

つながりに「よいもの」が集まる。街にひらかれた「Marked Market」


明治通りにひらかれた、渋谷キャストの緑豊かなガーデン。周年祭の2日間、このガーデンを彩ったのは、1階に入居するコミュニティカフェ&マーケットMarkedさんが企画した「Marked Market」です。“Goodies by good ones. —よい人のつくる、よいもの”をコンセプトに、フードやお酒、器、アクセサリー、パン、野菜、調味料など、身近なものをつくる多彩なお店が広場に集結しました。

 

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今回「Marked Market」に出店したのは、Markedさんとつながりがあるお店はもちろん、ほかの出店者から声をかけられてはじめて参加したというお店も。昨年とは異なる顔ぶれが、新鮮な空気を運んでくれていました。


気になる商品を手に取ると、つくり手の想いや背景を聞く会話が自然にはじまります。食事を楽しんだり、ワークショップに飛び入り参加したり、食材やハンドメイドのアイテムを買ってイベントの思い出を家に持ち帰る方もたくさんいました。

 

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天然石で仕立てたお香立てが目を奪う「PLANET INCENSE HOLDER」さん。9周年祭で出会ったという隣の出店者さんと楽しそうに会話をする姿が印象的でした

 

画像他の出店者から声がかかりマーケットに参加したという、若手陶芸作家・瀧澤奈那さんの陶芸作品。ご近所に住む人ほど、大人買いをすることが多かったそう

 

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広場にはマーケットを手がけるMarkedがフードトラックで出店。大人気のポークビンダルーは夕方に売り切れるほどの人気ぶりでした


たくさんの店が並ぶなか、絶えず楽しげに会話を弾ませていたのは、横浜を拠点にビールを通じたまちづくりに取り組む「横浜ファンカンパニー」さん。昨年は、渋谷キャストのオリジナルビールづくりもプロデュースしました。ひさしぶりの知り合いと偶然出会えたり、出店した人同士がつながっていったり、隣のブースで新しいビジネスの話が動き出す姿を目の当たりにしたりと、短い時間でも思わぬ出会いがたくさんあったそう。


「またここから、何かが生まれそうな予感がしています」と笑う姿が印象的でした。

 

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横浜ファンカンパニーさんのブース。ここで購入したビールを片手にイベントを回る人もたくさん見られました

 

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メッセンジャーバッグなどを手がけるA By Courio-Cityさん。隣で出店していた横浜ファンカンパニーさんから提供してもらったモルトの空袋を再利用した「Upcycled Malt Bags」も販売していました


ガーデンの奥、明治通りから青山方面への抜け道としても知られる大階段のふもとでは、「SEEDS〜種継ぎの食〜」によるファーマーズマーケットが行われていました。


都心では見かけないような大きなタケノコに驚く人もいれば、調味料の味見をして新鮮な野菜といっしょに買って帰るご近所の方々の姿も。試食や試飲、ワークショップを通じてつくり手の考えや食材の背景を知ることで、ひとつひとつの買い物にも少し違った手触りが生まれていました。


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天然素材を使ったお香づくりや藁を編むワークショップも


今年は新たに、ガーデンのステージを使った音楽ライブにも挑戦。多くのイベント企画やライブブッキングを手がけるGOOD TEMPOさん協力のもと、マルシェのゆったりとした空気感に寄りそう音楽が新緑の明治通りを彩りました。

 

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掲載順に、幽体コミュニケーションズ、はらかなこ、showmoreのライブの様子。どの時間帯も大勢の観客で賑わいました

 

さらにMarkedさんは今回、大階段上のMarked店内をワークショップ会場としても活用。陶芸、手巻き寿司、チャイづくりのワークショップ、縁日など、複数のプログラムを実施しました。

 

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店内で行われたワークショップ。誰かの家に招かれたような近さで、参加者同士の会話がゆるやかに広がっていました

 

スリランカスリランカから参加の「キャストモ」も。ENERGY DESIGN HUBが広げる「ご近所」の輪郭

 

昨年に引き続き、初日の4/24(金)には渋谷キャストに入居するクリエイター向けシェアオフィス「co-lab」と、co-labメンバーも関わる「ENERGY DESIGN HUB」によるトークイベント「ENERGY DESIGN HUB TALK LIVE vol.8」が、Markedを会場に開催されました。


「エネルギー」をテーマにしながらも、電気やガスに限らず、日々の暮らしの中で見つけたおもしろいことや楽しいことを自由に共有していくこのイベント。登壇者が持ち寄った写真をランダムに選び、1枚につき1分間だけ話すというルールのもと、食べたり飲んだりしながら、リラックスした雰囲気で進んでいきました。

 

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今回のテーマは、9周年祭に合わせた「ネイバーフッド」。東急の太田さん、吉田さんをはじめ、13階の拡張家族コミュニティCiftのメンバー、近隣ホテル「all day place shibuya」に関わる方、co-labに所属するクリエイターなど、さまざまな登壇者がそれぞれの「ご近所」について語りました。


スリランカからオンラインで参加した建築家の堤さんは、場所に縛られず移動しながら暮らすなかで、Ciftに戻ると「おかえり」と迎えてもらえる安心感について紹介。物理的な距離ではなく、顔を合わせたり、意気投合したりできる関係こそが「ご近所さん」なのではないかと語りました。

 

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会場とスリランカをZoomで接続。物理的な距離を越えて、「ご近所」について語り合う時間に


そのほかにも、ホテルに残された衣類を近隣の専門学校と活用する試み、海外ゲストも参加する渋谷のゴミ拾い、co-labの円形テーブルに人のエネルギーが集まるという話など、話題は次々と広がっていきます。


たんに近くにいることだけが「ご近所」ではない。ENERGY DESIGN HUBの自由な語り合いは、9周年祭のテーマをすこし違う角度から照らしてくれる場になっていました。

 

キャストの想いをみんなで味わう、Ciftのファミリーディナー


先ほど登場した、血縁や婚姻に限らない“拡張家族”という新しい暮らし方を実践するコミュニティ「Cift」。普段から住民同士で食卓を囲んだり、さまざまなゲストを招き食事会や読書会を開いたり、さまざまな催しを行っています。


9周年祭では、そんなユニークな暮らしの一端を体験できる特別な「ファミリーディナー」が開催されました。

 

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この日の料理は、Ciftの住人でもある菅本香菜さんが手がける「旅するおむすび屋」がプロデュース。おむすびやおばんざいには、渋谷キャストやCiftが大切にしている言葉を、料理として表現する工夫が込められていました。

 

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いちばん目を引いたのは、色とりどりのおむすび。それぞれ渋谷キャストやCiftにまつわるキーワードがコンセプトとなっている

 

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黄色いおむすびのコンセプトは「誰もがクリエイター」。この場所の創造性と日本の食文化の大きな創造である味噌をかけているそう


「キャストやCiftに興味を持ってもらえるように、この場所の特徴やコンセプトに込められた想いを私なりに料理で表現してみました。食材一つひとつにもそうした意図が隠されているので、料理の説明も読みながら、会話の種にしてもらえたら」と笑顔の菅本さん。


実際に並んでいた料理は、日本各地の食材を使いながら、見たことも食べたこともない、それでいて目にも舌にもおいしい料理ばかりでした。

 

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参加していたのは、Ciftの住人やそのお友達、東急やco-labのメンバー、そしてなかにはCiftに興味を持ってはじめて訪れた方々の姿も食べることを通して、そこに暮らす人たちと言葉を交わし、この場を知る。ファミリーディナーには、Ciftが育んできた“家族”の食卓を、来場者にもそっとひらくような時間が流れていました。

 

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つくりながら、相手を知る。co-labのデザイン思考ワークショップ

 

もりだくさんの周年祭、まだまだここからです! 2日目のお昼、渋谷キャスト1階にあるクリエイターのためのシェアオフィスco-labで開催されていたのは、入居企業のエスケイワードさんによる「デザイン思考ワークショップ」。


プログラムの内容は、「プレゼントを新しくデザインする」というテーマで、ペアになった方のインタビューを通じて新たなプレゼントの体験を考える、というもの。ファシリテーターの沢田さんは、土曜日のイベントということもあり、ビジネスに寄りすぎない柔らかい雰囲気づくりを心がけ、参加者同士が初対面でも気軽に話せるようにしたといいます。

 

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とはいえ、ワークショップはしっかり本格派。沢田さんからは「考えてつくる」のではなく「つくりながら考える」ことが繰り返し強調され、参加したみなさんは相手のプレゼント体験を何度も丁寧に繰り返し聞きながら、プロトタイプをつくり上げていきます。

 

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沢田さんによると、今回のワークショップは「はじめましての人とでも相手の話を聞くことで新たな発想が生まれる、ということをメタ的に伝える」ものなのだとか。


「話を聞くこと、聞く力ってすごくだいじだなと実感しました」相手の話を深く聞くことで、自分だけではたどり着けないアイデアがかたちになっていく様を、参加者も感じていただけたようです。


相手の話してくれたことに丁寧に「なんで?」を重ねることで、会話の中にその人が大切にしている価値観や願いが見えてくる。デザイン思考のワークショップは、アイデアをかたちにする前に、隣の人と向き合い、自身をも見つめ直すための時間でもありました。

 

いつもの場所が、いつもより親しみやすく。デジタルハリウッドのVlog体験


同じく2日目の夕方、ガーデンの大階段には真剣な面持ちで階段下のディスプレイを見つめる人だかりが。渋谷キャスト内に校舎を構えるデジタルハリウッドSTUDIO渋谷による「ショートVlog体験ワークショップ」です。

 

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スマホ1台とジンバルを手に、渋谷キャストを舞台にした30秒〜1分程度のVlog撮影にチャレンジするというこのプログラム。


参加者のほとんどが一般の方だったそうですが、渋谷キャストによく来るという参加者も「どういうところを映そうかと考えながら歩くと、なじみの景色が違って見えたんです」と新しい発見があったそう。


同じ場所でも、撮影という目的を持つことで、目に入るものがまるで変わる。参加者同士の作品発表では、自分を映しながら歩くスタイル、風景だけを切り取るスタイルなど、一人ひとりまったく違うアプローチが並び、そのこと自体が新鮮な学びになっていたようです。

 

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「撮影を通して出店者さんに声をかけたり、『これってどんな商品ですか?』というコミュニケーションが生まれたりして。さらには、ワークショップでお友だちができた方もいました」と、動画制作の講師を務めた花束さん。このワークショップでも、撮影をきっかけにした小さな「ご近所」の風景が生まれていました。


スマホ越しに見る渋谷キャストは、いつもよりすこし話しかけやすい場所になっていたのかもしれません。

 

日常の延長に物語が立ち上がる。キャスト初の朗読劇


多目的スペースで2日間にわたって上演されていたのは、日本で最も歴史の長い劇場プロデュース企業であり、施設の運営管理を手がけるシアターワークショップさんが企画する朗読劇。演出家の野坂実氏が演出を手がけ、『約束不履行』『検察官』『めでたい結末』という3つの物語が、プロの声優の声によって紡がれます。


実は渋谷キャストで演劇公演が行われるのは、これがはじめての試みです。

 

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公演時間が訪れると、暗闇の中に4人の声優が入場。大掛かりな舞台装置があるわけでもありません。それでも、客席は言葉の抑揚や沈黙の間に引き込まれ、物語の展開を固唾を飲んで見守ります。


実際の反応は上々で、朗読劇をはじめて観たという声も多く、渋谷キャストの入居者以外にも、ご近所の方々も気軽に見ていただけたそう。普段はイベントやセミナーで使われることの多いスペースに、ふらりと現れた演劇体験。朗読劇は、渋谷キャストという場所の使い方を広げる試みでもありました。 


渋谷キャスト住人とご近所さんの交流で実現。お茶とデジタルアートのワークショップ


イベントもいよいよ終盤。日も沈んだ2日目の19:00、1階のMarked店内では、渋谷キャスト住人の2人が立ち上げたarttea(アートティー)のワークショップが開かれていました。抹茶を飲んでインスピレーションを得ながら、プログラミングでデジタルアートを制作するという体験型の企画です。

 

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AIとの対話機能を活用することで、はじめてコーディングをする人でも自分のコンセプトを表現できるような設計に


このワークショップで講師としてはじめて渋谷キャストのイベントに参加したという大西拓磨さんは、実は渋谷キャスト2階の孫正義育英財団「Infinity」に5年間通い続けてきたご近所さんのひとり。


「長い間ここに通ってきたけれど、イベントにははじめて参加しました。まだまだ知らない場所や側面がたくさんあるんですね。今回、講師として参加したことで、この場所の新しい一面を見ることができました」。


よく知っている場所にも、まだ知らない入口がある。講師として参加した大西さんの言葉に、渋谷キャストという場所の奥行きを感じました。

 

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渋谷キャストの輪は、まだ広がっていく

 

パンフレットの表紙にあるシールラリーの配布場所を探しながら会場内を行き来する人、社員証を首に下げたままマルシェで買い物をする人、Vlogを撮りながら出店者と話し込む人、ワークショップで隣の人と連絡先を交換する人、朗読劇を観に来た住人、5年通い続けた場所ではじめてイベントに参加した人——。


目的も立場も異なる人たちが、この場所ではゆるやかに交わっている。渋谷キャストの9年間が積み重ねてきたのは、そんな目には見えにくいけれど、確かな関係の土壌なのかもしれません。

 

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会場で配られたパンフレットの表紙はシールラリーに。すべて集めると渋谷キャストの店舗で使える割引券をもらえる


もうすぐ、渋谷キャストは10周年を迎えます。


「キャストができたときからいる人もいれば、最近になって入居された人、いまは離れているけれどイベントの際には駆けつけてくれる人もいます。来年は、この10年どんな軌跡があったのかを、これまで関わってくれたみなさんとシェアできたら。

なぜ関わる人がみな、この場所を好きでいてくれるのか。キャストのみんなはもちろんですが、一度でも足を運んでくれたらもう『キャストモ』ということで(笑)。10周年にはお客さんともども言葉にしていけたらと思っています」と語る、東急の太田さん。

マーケットで商品を手に取り、つくり手と言葉を交わす人。トークイベントで、それぞれの「ご近所さん」について語り合う人。食卓を囲みながら、初めて会った人と笑い合う人。ワークショップや朗読劇、アート体験を通して、この場所の新しい一面に出会う人。

9周年祭の会場には、渋谷キャストに関わる人たちが、それぞれのかたちでこの場所をひらいていく風景がありました。9年間で育まれてきた小さなご縁が、入居者同士へ、その先のパートナーへ、そしてふらりと訪れた人へと、少しずつ広がっていく。

「キャストとご近所。みんな、キャストモ。」

いまはまだ小さな輪かもしれません。けれど、その輪の中で交わされたひと声や、偶然の出会い、一緒に過ごした時間は、10周年へ向かう渋谷キャストの大きな力になっていくはずです。そしてその輪は、これからこの場所を訪れる誰かにも、きっとひらかれているはずです。

 

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