ジャーナル
渋谷に生まれた「行けば誰かがいる」暮らし。Ciftが育てる「拡張家族」のかたち
「拡張家族」をテーマに、新しい暮らし方を実践してきたコミュニティ「Cift(シフト)」。開業当初から渋谷キャスト13階のレジデンスを拠点に、住まい方や人との関わり方をめぐる実験が続けられてきました。
今回は、そんなCiftの歩みと現在地をひもとくトークセッションを、東京の建築を多様な視点からひらく「東京建築祭」の2026年開催プログラムとして実施。第1部では、東急とCiftが、街づくりの視点と住まう日常のまなざしから、その挑戦の歩みと変容をひも解くトークを。第2部では、Ciftメンバーが現在地と未来像を語り合いながら「新たな共生のかたち」を描き出します。
「拡張家族」というテーマを持ったレジデンスは、いったいどんな暮らしを生み出してきたのか。生活から見える人と人との関係性が描き出されたトークを振り返り、レポートとしてお届けします。
<開催概要>
05/23(土)18:00-20:00
東京建築祭 「拡張家族Cift×東急、新たな共生のかたちー実践者トークセッション」
主催:東京建築祭実行委員会、渋谷キャスト
出演:水口貴尋、横沢ローラ、堤庸策、神田沙織、あくつ まい、吉原順一郎
【第1部】渋谷の真ん中に「家族」が生まれるまで
渋谷キャストの13階に位置する住人コミュニティ『Cift(シフト)』。第1部では、渋谷キャストとCiftがどのように生まれ、どんな関係を築いてきたのかを、東急の水口貴尋さん、Ciftメンバーの横沢ローラさん、堤庸策さんとともに振り返ります。
図面だけを見て「住む」と決めた、38人の拡張家族

敷地約5000平米、地上16階・地下2階の規模を持つ渋谷キャスト。2017年春に竣工し、今年で◎年目を迎える。1〜2階にはテナントとシェアオフィス、3〜12階に一般オフィス、13〜16階に共同住宅(Ciftは13階)があり、クリエイティブ活動の拠点であるとともに、都心居住の拠点、賑わいを生み出す場としての機能も果たしている。
横沢ローラさん(以下、横沢):まずは、渋谷キャストと私たちの「Cift」がどうやって生まれたかというお話しをしたいです!
水口貴尋さん(以下、水口):渋谷キャストは、渋谷・青山・原宿にある都有地を活用し、産業振興やエリアの回遊性を高めていく「都市再生ステップアップ・プロジェクト」から生まれた事業でした。
求められていたのは、クリエイティブ産業の振興、多様な都心居住、歩いて楽しいまちづくり。「Share The Creative Life」をコンセプトに、クリエイティブなマインドを持った人たちが、一緒に働き、暮らし、発信できる場所にしたい、という思いで企画を進めていました。
特徴的なのが、コレクティブフロアにある“拡張家族”をコンセプトとした共同生活組織「Cift」。ここではフロアの共用部分が各住戸とは別にあって、共用部でも生活できるような形式になっているんですよね。

水口貴尋さん。東急株式会社渋谷開発事業部。大学卒業後、都市開発事業に従事。宮下町アパート跡地事業(現・渋谷キャスト)の企画・開発に携わり、竣工後は運営責任者を務める。ベトナム赴任を経て、現在は東急百貨店跡地のShibuya Upper West Projectを推進する。
横沢:東急さんから、不動産関係の仕事をしている近藤ナオさんを介して、Ciftのファウンダーである藤代健介さんに「クリエイターの住むシェアコミュニティをつくらないか」と声がかかったんですよね。そこで彼が、自身の周囲にいる400人くらいの人たちに直接声をかけたことから始まったと聞いています。
藤代さん自身も「ここに住む」と決めて、部屋の間取り図面とコンセプトだけを見て「住む」と決めた38人が19部屋をシェアして暮らすことからCiftがはじまったと。

横沢:私自身も、これまでいろいろな場所で住まいをシェアしてきました。あるとき、友人から「シェアハウスのご飯会があるから」と誘われて、はじめてCiftに来たんです。最初はこんな大きなビルのキラキラしたフロア、私が入れてもらえる場所じゃない」!と思いました(笑)。
でも、そこで会った人たちが「誰が何者とか、この人がすごいとか、そういうことじゃないんだよ」という空気を見せてくれて。肩書きや立場ではなく、一人ひとりのあり方をそのまま受け止めるというか。そうして出会った2018年から、ずっとここで暮らしてきました。
ここにいる人たちはみんな職業もバラバラで、全員がわかりやすい「クリエイター」ではないけれど、「クリエイティブなライフ」を送っている人たちが集まっているんだなと思います。

横沢ローラさん。シンガーソングライター/音楽家。宮沢賢治や童話・民話に着想した物語的な楽曲で活動し、数百本のCMソングにも参加。中学時代に渡米し、その後も米国での共同生活を経験。現在はCiftメンバーとして渋谷キャストを拠点に活動する。
横沢:最初のころは、お互いに仕事関係の人をどんどん引っ張ってきて、仕事を発注しあったりもしていました。いつも全部の部屋の鍵が開いていて、私が部屋にいると誰かが「今日はローラの部屋で仕事することにした!」と言って入って来たり。縦横無尽に、暮らしのシェアが行われていた印象ですね。
そういえば、よーちゃん(堤庸策)はどうしてCiftに入ってきたの?

堤 庸策さん。建築家、オフグリッドアーキテクト。2006年に独立。2021年より拠点を持たず、デジタルノマドとして、2リットル・1kg以下の装備のみで国内外を巡り活動する。地球と人々がより本質的に豊かになる状況の創出可能性を日々思案しており、オフグリッドビレッジ構想の実践に向けCiftに参画した。iF Design Award金賞ほか受賞多数。
堤庸策さん(以下、堤):平たくいえば、自分が構想している「オフグリッド・ビレッジ」に必要な“原体験”のようなものが、ここで得られると思ったからなんです。僕は徳島の漁師町育ちなんですけど、そこでは誰も鍵を閉めないんですよ。家に人がいなくても、漁師の方がその日に獲れた魚を置いていってくれるような関係性がありました。
いまはどの街でも鍵を閉めるのが当たり前で、子どもが外で遊ぶ姿も減っている。そうした状況に対して、「人と人がもう少し自然に関わり合える暮らしはつくれないのか」と考えてきました。

堤:僕は現在、建築や暮らしをできるだけ既存のインフラや仕組みから切り離し、自立した共同体を構想する「オフグリッドアーキテクト」として活動しています。Ciftでの暮らしには、その構想につながる原体験があるように感じたんです。
人と活動を斜めにつなぐ、渋谷キャストという舞台
横沢:Ciftが普通のシェアハウスと違うところとして、やっぱり「東急さんとの関係」が大きい気がします。毎月の「STAGE MEETING」では、Ciftやco-lab、1階のカフェの方々が集まり、それぞれの近況や企画を共有していました。そこでコラボレーションの話が生まれたり、ときにはキャットストリートのゴミ拾いをしながら相談したり。
コロナ禍でイベントができなかったときも、「渋谷キャストから生まれるクリスマスソングをつくりたい」と相談したら、東急さんが近隣の学校とつないでくれたんです。そうやって、施設側がまちや人との接点をつくってくれるから、ただの“大きいシェアハウス”とは違うコミュニティになっているのかなと思います。

水口:渋谷キャストには、Ciftというレジデンスのコミュニティと、co-labというシェアオフィスのコミュニティ。ほかにもここに居を構える企業さんやカフェなどのコミュニティがあります。それぞれをどうつないでいくかが、施設全体の価値につながる。だからこそ、用途を超えて人がつながる仕組みを、施設側としても探ってきました。
横沢:さびしいことに、東急の人たちには部署異動もあるから、せっかく仲良くなってもときどきいなくなったりするんです。でも、そうやって卒業した人も夏の盆踊りイベントには毎年来てくれて、「ひさしぶり!」なんて挨拶したりする。コミュニティと東急さんと、その仲間たち、みたいな関係があるんですよ。

定期的に開催される夏の盆踊りイベント『BON CAST.』。フラッと立ち寄った方はもちろん、近隣の方から渋谷キャストの卒業生まで、多くの方が訪れる
堤:入居してはじめて知ったんですけど、月に1度、東急さんとCiftの間で話し合いがあるじゃないですか。そこではすごい些細なことから、1年先のこと、もっと先のことまで話あっていて。本当にすごいなと思いました。
こうした関係性も含めて、渋谷キャストは何をベンチマークにしてつくられたものなんですか?
水口:表参道にあった同潤会アパートや原宿セントラルアパートメントのように「暮らしながら、そこで新しいものが生まれていく」という場所になっていた昔のコミュニティモデルは参考にしていました。でも似たものはなかったですね。
堤:そういうコミュニティって、平屋や低層の集合住宅のように暮らしが「横」に広がっていくじゃないですか。でもここはオフィスやシェアオフィス、レジデンスなど、異なる機能が「縦」に積み上がっている。その中で人や活動が「斜め」につながっていくのは、都市のコミュニティとしておもしろいですよね。
水口:かつての集合住宅では、住まいと仕事場、日常の活動がもうすこし地続きだったのかもしれません。一方で、現代の複合施設では、レジデンスとオフィスの用途がはっきり分かれます。だからこそ、デベロッパーの役割として物理的にもソフト面でもつなぐ必要があると思っています。
住み方は時代とともに変わっていくもの。今の形がずっと続くわけではないからこそ、その時流に合わせて仕組みを再構築しながら、新しい暮らし方にチャレンジできる場所でありたいですね。

【第2部】コミュニティが苦手だった私たちの「共生のかたち」
第2部に登場するのは、Cift立ち上げメンバーの神田沙織さん、住人のあくつまいさん、吉原順一郎さんの3人。子育てや仕事、日々の関わりを通して見えてきた、現在のCiftでの暮らしと、これからの「拡張家族」のかたちを語り合いました。
「いるだけでつながれる」暮らしの心地よさ
神田沙織(以下、神田):「現在地と未来像」というかっこいいトークタイトルをいただいたんですが、私たちのなかではサブタイトルがありまして。登壇する3人の共通項でもあるのが、「コミュニティが苦手だった私たちが、拡張家族シェアハウスで暮らしてみた」っていう。そういう視点からも聞いていただければと思います。

神田沙織さん。2017年の渋谷キャスト開業当時から、Ciftの立ち上げメンバーとして参画してきた。 多拠点生活、コミュニティ子育てを実践しながら、『子連れ100人カイギ』にも実行委員長として携わる。
神田:最初はCiftに対して「ここで働いたり暮らしたりしてる人たちの集まり」というふわっとしたイメージを持っていました。仕事と生活を完全に分けるのではなく、同じ場所のなかでゆるやかに混ざり合っていくような感覚です。
私は当時、多拠点生活の東京拠点に戻ってきたときに、家で子育てをワンオペする状況を避ける方法を探していたんです。「人がいるところに、帰って来れるようにしよう」って。
最初に入ったのは、13階にあった「子供部屋」と呼ばれる部屋。ここはもともと住むには向いていないスタジオタイプのワンルームだったのですが、「子ども部屋としてなら使えそうだね」という話になって。そこで、子どもがいる人といない人が混ざり合いながら、「ちょっと子育てに関わってよ」と声をかけ合えるような場所をつくってみたんです。
もともとコミュニティが得意だったわけではないのですが、子育てをきっかけに「人に頼って、一緒にやってみよう」と考えるようになっていった。私にとってCiftは、そうやって暮らしのなかで少しずつ社会との関わり方が変わっていく場所でもありました。
まいさん(あくつまい)は、どんなふうにCiftで暮らしはじめたんですか?
あくつまいさん。Apple Japanで営業・セールストレーナーとして約12年勤務。顧客体験を重視するApple Trainingの考え方を子育てに活かすため退職。拡張家族コミュニティ「Cift」で約5年暮らし、独自の共同生活を実践している。
あくつまい(以下、まい):私は、最初は主人の知り合いへのお届け物がきっかけで、キャストの13階を訪れたんです。その後、旅先で出会った方からのお誘いで、もう一度遊びに来る機会があって。ちょうどその頃、引っ越しを検討していたこともあり、この場所に興味を持ったことが入居につながりました。でも実は、Ciftで暮らしたいと思ったのは夫のほうで。私は「ひとまずやってみて難しかったらまた考えよう」くらいの気持ちで、期待で胸が高鳴るというよりも、不安でドキドキしていた記憶があります。引っ越し当時のことで覚えているのは、入居して10日目くらいにグループLINEに「太刀魚をたくさんもらったから、みんなで料理して食べよう」って連絡が届いたんですよ(笑)。
神田:ウェルカム太刀魚(笑)。
まい:「みんなでシェアして住むって、こういうことなの⁉︎」とかなり衝撃を受けましたよ。でも同時に、子育てをするうえでも、ここには家族だけでは味わえない楽しさや発見があるかもしれない。そんな期待が生まれたのを覚えています。
神田:まいさんたちの暮らしを見て「こういうふうにも住めるんだ」って興味を持ってくれる人も多いです。家族でCiftに入ることで、また違う住まい方が見えてくる。そこからまた、次のCiftのかたちが生まれてくるのかなと思いました。

神田:まいさんのなかで、「コミュニティにもっと入ってみようかな」と思ったきっかけはあったんですか?
まい:月に1回、13階で「ファミリーディナー」っていうのをやっていて。そこに顔を出していました。行くと、みんなすごいウェルカムなんですよ。「拡張家族をやってみよう」っていう人たちの集まりなので、私たちのこともあたたかく受け入れてくれました。
みんなが子どもと遊んでくれるので、最初は距離があった子どもが自分から、「みんなのところに行こうよ」って言うようになって。すこしずつみんなの輪に入っていく機会が増えましたね。
神田:「ご飯食べてるから来なよ」っていうチャンスはいいですよね。普通の賃貸だったら部屋のなかで生活は完結するし、Ciftのメンバーも共用部に行かなくたって本当は生活できるんです。
でも、ちょっと会って会話したり、「こんなこともできるんだ」って体験が積み重なっていくと、自然と足が向きますよね。
まい:慣れてからは、グループLINEで「ご飯食べてるよ」って流れてくると毎回は難しいのですが、ビールを1缶だけ持って参加しに行ってます。子どもはみんなと遊べるから「わーい」って一緒に来てくれるし、私もビールを飲みながら1日の話をして、ふっと力が抜ける。
子どもも私も楽しい気持ちになって、部屋に戻って「じゃあ寝よう」って。毎日じゃないけど、たまにそういう日があると落ち着くんですよね。
神田:約束して会う友人とは、また違いますよね。「行ったら会える」「いるだけでつながれる」みたいな感覚。それが、私たちが「拡張家族」って呼んでるものなのかなって。
まい:子育てしてると急に都合が変わったりするから、「約束」ってなかなかできないんです。でも、それが同じマンションの近い場所であれば、約束もしやすい。いまの私たちにはハマってるんじゃないかなって思います。
神田:もっと言うと、渋谷みたいな大都市だと「子連れで出かける」ことも難しい。でも、ここに憩いの場をつくるチャレンジをしたことで、自然と子どもと家族が立ち寄ってくれる風景ができていった。
じゅんくん(吉原順一郎)みたいな若い男子も、子どもと直接友達になって遊んでくれる。そういうことを一緒にやれてるのがおもしろいなって思います。じゃあ、若い友達こと“じゅんくん”にも、お話しを聞きましょう!

吉原順一郎さん。世田谷生まれ新潟育ち、慶應義塾大学大学院卒業。2024年より拡張家族Ciftメンバーに。多拠点生活を実践しながら、補聴器開発と受託開発事業、アート事業を行う「Accessibility Japan合同会社」代表を務める。
吉原順一郎さん(以下、じゅん):ありがとうございます。吉原順一郎と申します。いま、Ciftに住みはじめて2年ちょっと経ちました。
住んだきっかけは、ここに住んでいた友人が海外駐在に行くことになって「空き部屋が出るから、住んでみない?」と誘っていただいたことでした。もともとシェアハウスには興味があったものの、なかなか一歩踏み出せずにいたんですよね。
そんなときに仲のいい友人から「パーティーをやるよ」って言われて、行ってみたらすごくあたたかい場所だったので。すぐに住みたいと思いました。
神田:Ciftメンバーとも、積極的に関わってくれているよね。
じゅん:はい、今月もみんなでBBQをしました。浜で子供たちと遊び、茅ヶ崎でメンバーの二拠点生活の家に泊まり、”拡張家族”を肌で感じています。

意気込まず、共に暮らし・働く。Ciftのこれから
じゅん:Ciftに暮らしながら気になっているトピックスとして、「同質化」「共に暮らし、共に働く」「祭り」の3つを挙げさせてもらいます。まず同質化でいうと、最近30歳前後のIT系の人が増えていて、 多様性が失われてきてるのではという話が出ているんですよね。
神田:立ち上げ当初も、似た属性の人たちに偏りそうになったことがありました。でも「それだとここでやる意味がない」と、子連れの人や異なる背景を持つ人にも声をかけていった。その結果、いまの風景があるんです。だからこそ、今のメンバーがまた「似通ってきてないか?」と考えはじめているのはおもしろいよね。
じゅん:ちょっと年上の人も増えるといいなと思っていて。
まい:年上の人、いいね!忙しい人が多いから「ちょっと子どもを頼みたい」ってときに勝手に遠慮しちゃって。いつも縁側に座ってるおばあちゃんみたいな人がいたらいいなってよく思っていて(笑)。
神田:「暇枠」みたいな。でも「こんなこと頼んでいいのかな?」とかは、ぜんぜん思わなくていいと思ってて。遠慮しなくていい。太刀魚だってたぶん、「さばくの面倒だからみんなもやってくれないかな」みたいな感じだったと思うんですよ(笑)。
たとえばみんなで料理をしているときに、「氷買ってきて!」って言われた人も「今日家から出てなかったから、東急ストアに行く口実ができたわ」って思うかもしれないし。
じゅん:なるほど。
神田: 私はけっこう図々しいタイプなので、「保育園行かなきゃいけないのに、子どもがどうしてもオレンジジュース飲まないと行かないって言ってるから、誰か今すぐ買ってきて!」とか言ったことあるんですよ。
そしたら、昔上に住んでたサンプラザ中野くんが、「買ってきたよー」ってオレンジジュース買ってきてくれて(笑)。
まい: えー!すごい!(笑)
神田: その時、「ぜんぜん頼んでいいんだな」って思いました。だから、気軽に言ってみよう! ダメだったら「いま無理!」とか、返信なかったりするだけだから。

神田:じゅんくんって、自分の仕事仲間とシェアしてる人たちとの境界線があんまりないというか。「共に暮らす、共に働く」をまさに体現しているよね。
じゅん:ありがとうございます。会社のメンバーを誘って住んでもらったり、共に暮らすメンバーにアートイベントを手伝ってもらったりしてます。ただ「共に働く」はまだ課題があると思っていて。象徴的な事例を作り、かつ打ち上げ花火にならない仕組みをつくれないかな?って考えています。
最後に「祭り」について、祭りは多様性と同質化を両立できるものと意味付けできると捉え、重視しています。特に引っ越した人々も集まれるような祭りをどう設計するかを考えていますね。今は住んでいない方々からの声で「Ciftのイベントにちょっと参加しづらい」と頂いてます。渋谷キャストの周年祭も”祭り”ですが、その方々の参加は決して多くない現状があります。周年祭とは別のかたちもあっても良いのかなって。

神田:二人の話を聞いていても思うのは、別に「Ciftでこれをやるぞ!」って意気込んで入ってきた人ってそんなにいないんですよね。私も、入った時は子育てが辛くて「他人でもいいから頼ってみよう」くらいの気持ちだったし。
でも、Ciftで活動していると「まさかこうつながるとは!」みたいな関係がどんどん広がっていく。じゅんくんやあくつさんのような人たちが、今のCiftを作ってるんだなって思いますね。
神田:最後に、お二人から今後やりたいことの話があれば、お願いします!
まい:木曜定食みたいなことをやりたいな、とは思っています。パーティーじゃない、普通の普段の食事を一緒に食べるような。でも「買い出し何人分かな」とか考えると、考えてから行動するタイプの私の重い腰がなかなか上がらなくて(笑)。
神田:いいね!じゅんくんは?
じゅん:アートワークショップに関して、手離れできる仕組みを作りたいですね。お世話になった皆さんにも恩返しして、新しいものが生まれる循環を作りたい。
あとは自分も将来、ここで子育てとかできたらいいなと。いつになるかはわからないですが(笑)
まい:そのときは、子どもの面倒見るよ!
神田:私も私も!
CREDIT
執筆:乾隼人
撮影:持田薫
編集:横田大、須藤翔(Camp Inc.)
デザイン:山下舞、植木駿(Camp Inc.)