CAST WALL#14

ピクセル雪山ソーダ

坂口元邦
2022, ピクセル彫刻

シブヤピクセルアートは、渋谷キャスト生まれ、渋谷キャスト育ちの芸術祭です。2017年に誕生し今年で5周年を迎えます。「Bit Valley」と呼ばれる渋谷にちなんで「シブヤピクセルアート」と名付けられました。SNS形式のコンテストを通じて、解像度の低い作品(いわゆるドット絵)を世界中から集めてその魅力に迫っています。

イベントの聖地である渋谷キャストの中でも、カフェÅreは特別な存在です。シブヤピクセルアートが試験的に展開された2017年、当時渋谷キャスト内にあったクリエイターズカフェÅreで、初めてピクセルアート作品を展示しました。その際、お店では夏季限定メニューとして、クリームソーダにカラフルな四角いゼリーを浮かべた「ピクセル雪山ソーダ」が考案され提供されました。そして、その美しさと美味しさから、その年に初めて開催された「ピクセルアートコンテスト」で本メニューは審査員特別賞を受賞しました。いかにも渋谷らしい斬新な作品で、シブヤピクセルアートにとっても歴史的な瞬間となりました。

このご縁をきっかけに、カフェÅreは毎年シブヤピクセルアートの表彰式や受賞展示の会場となり、ピクセルアーティストやファンにとって憩いの場になりました。

そんなÅreも、今年2月で閉店。この5年間、シブヤピクセルアートに多大なる協力と支援をいただけたカフェÅreに感謝の意を表明したいと思います。今回の作品「ピクセル雪山ソーダ」は、シブヤピクセルアートとÅreの大切な宝物としてÅreに寄贈し、渋谷キャストを象徴する素晴らしい店があったことを「CAST WALL」に刻みたいです。


PROFILE
坂口元邦 Motokuni Sakaguchi
18歳で渡米し、マサチューセッツ大学アムハースト校で造形・建築を専攻する傍ら、空間アーティストとして活動。卒業後は、広告会社で企業のマーケティングおよびプロモーション活動を支援。2015年にスリーシックスティ・チャネル株式会社を設立。ゲーム文脈から派生した「ピクセルアート」に魅了され、2017年に「SHIBUYA PIXEL ART」を渋谷で立ち上げ。2021年には低解像度の魅力を追求すべく「ピクセルアート」に特化したnftプラットフォーム「the PIXEL」を展開。ピクセルアーティストの発掘・育成・支援をライフワークとしながら、「現代の浮世絵」として「ピクセルアート」の保管・研究・発信を行う「ピクセルアートミュージアム」を渋谷に構想する。

シブヤピクセルアート
the PIXEL

▶︎「CAST WALL」とは
新進気鋭のクリエイターが「渋谷キャスト」をテーマに制作した作品を公開する「CAST WALL」。クリエイターそれぞれの表現を通して、あらゆる渋谷を発信していきます。